ヌノカワ君のこと

私の夫は、中学生の頃のことをよく話してくれます。

 

小学生時代があまりにも楽しくなかったので、中学は意地でも楽しく過ごしたいと思い、クラスメイト全員と話すというテーマを決めていたらしいのです。

 

例えその相手が嫌いなタイプの子でも、無口な子でも、です。

 

そんな目標を掲げていたので、友達がたくさんできて見事に彼を楽しいスクールライフへと導いてくれたようなのですが、唯一まだ一度も話したことがないヌノカワ君との交流がなされないまま、中学3年生を迎えてしまったそうです。

 

ヌノカワ君は、とても無口で、ほとんど誰とも話す事もなく気配すら感じなかったのだとか。

 

ある日、渡り廊下でヌノカワ君とすれ違った時、ついにヌノカワ君の方から夫に話しかけてきたそうです。

 

 

ヌノカワ君「イワキ(夫)にだけ話すんだけど、誰にも言ってないんだけど、自分は宇宙人っていうか・・・宇宙から来たっていうか・・・こっちでいう宇宙人なんだよね」

 

夫「え、そうなんだー。えっと、宇宙服とか、いらないの?」

 

ヌノカワ君「この体が宇宙服なの」

 

夫「お父さんとお母さんも宇宙人なの?」

 

ヌノカワ君「違う」

 

夫「でも宇宙人て人間と違う姿じゃないの?」

 

ヌノカワ君「それは一部で・・・グレイは悪いやつ。ほとんどの宇宙人はこんな感じで、全く同じ」

 

そんな事をクラスで唯一夫だけに打ち明けてくれたヌノカワ君は、その後、卒業直前に引っ越して行ってしまったのだそうです。

 

ヌノカワ君は、皮膚が薄い感じで、白い肌で目の周りが赤く、大きな黒目で面長、細身という姿だったそうです。

 

彼は今、どこでどんな人生を送っているのでしょう。

 

地球生活を楽しんでくれている事を祈ります。

 

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