宇宙の真理や深遠な思想を表現(しようと)した「大げさアート」の世界(1)

「スーパーアート研究所」とは?

絵画は古来から人物や風景を克明に記録したり物語の視覚化や叙事をその社会的役割として担ってきました。

記録媒体としての役割を写真に譲った現代では自己表現やイメージの具現化にその本領を発揮しており、絵画はより本質的な価値を見出され更なる発展をしつつあります。

そのような時代背景から見えない世界を具現化したり誰かのイメージを見える化することは現代絵画の本領発揮の場、真骨頂といえます。

アーティストが CG と Web を手に入れて久しく発表の場はその多くをギャラリーからインターネットへと遷移し、ネット上ではデジタル化された絵画が百花繚乱の様相を呈しています。

私たちSPACEやおよろずはそのような作品群から特に勢い余った作品をつぶさに紹介すべく、スーパーアート研究所を緊急設立しました。

「大げさアート」とは?

思想やある特定の世界観をもとにしたイメージで描かれた作品の中から特に、作者の熱い気持ちと溢れる創作意欲によって盛られすぎた感のある作品や、傍目(凡人)には手が滑ったかのようにも見える地点に着地をした作品の総称として設けられた絵画のいちジャンルです。(判定基準はあくまでもSPACEやおよろずが独断と偏見です)

世界の大げさアート

未来の学習塾の広告ポスター?

ダフトパンクのアートワークようなシャープでかっこいい大げさアートです。

「西暦2100年の学習塾の広告ポスター」というお題の公募展があったらイイ線いくこと間違いなしでしょう。表現手法の進化とともに大げさアートも進化します。

出典:https://steamcommunity.com/

悟り前、悟り後

人体と精神は宇宙と一体であり、その真理を悟ったとき人類はかつてないほどの進化を遂げ大いなる叡智を身につける!みたいなビジュアルでしょうか。

左(悟る直前):「うーんと、えーっと、アレアレ。なんだっけなぁ。ここまででかかってるんだけど…」

右(悟った後):「ピカーン!そうだ、わかったぁ!!」

出典:https://fineartamerica.com/

中二病?

一筆入魂とばかりに全身全霊をかけて精神世界を描く人の図。

おそらく、絵を描いている作家さんの自画像なのでしょうが、周囲によからぬ表情の人々がおりますし、頭頂部からなにか禍々しいものが流入しているように見えます。色々大変そうですが大丈夫でしょうか?

出典:https://escuelabiogeometria.com/

懐かしの「バカCGの真実」のような(1)

「バカCGの真実」の作品を彷彿とさせるエネルギッシュな作品。バカCGについて気になる方は各自検索をお願いいたします。

出典:Archan Nair というユーザーネームの Twitter より

懐かしの「バカCGの真実」のような(2)

3DCG はヘタという概念を排除したはずのテクノロジー。でも、CG なのにヘタ…。バカCGについて気になる方は各自検索をお願いいたします。

出典:https://produto.mercadolivre.com.br/

めっっっちゃ寂しい!

寂し過ぎです。これをどんな部屋に飾ればよいのか見当もつきません。かける言葉もみつかりません。ただただ寂しさだけが「大げさに」伝わってきます。ある意味秀作!

出典:http://fineartamerica.com

夢に出そう…

これも怖い。大げさアートなのかどうかちょっと疑問ですが一応、ある一定の条件は満たしているので掲載。とりあえず、こっち見るな!

出典:http://fineartamerica.com

圧倒的な違和感

ヨガ、チャクラなど人体の神秘を表現した大げさアート作品はいわゆるサイケデリック・アートが多い中、こちらは写真合成の作品。

技術的な何かが致命的に不足した結果、全体的にものすごく違和感のある絵面に。中途半端な雲の違和感は言うに及ばず、合成なんだから消せばいいベージュのショーツのラインといい、背景の石ころ(月とは言わせない)といい、絶妙のユルさです。

出典:https://www.popsugar.com/

立ち乗り?

ヒンドゥー神話の一場面でしょうか。空飛ぶ生き物に乗る時は振り落とされぬようかがんだり手でしがみついたりしそうなイメージがありますが、そこは神。

直立不動でのどかな山林を直進しています。堂々とした立ち姿とコロンブスの卵的な意外性に惹かれました。

出典:https://cn.dreamstime.com

おばさん?

仏教的大げさアートの一作品。あの方を描いているとみるのが正しいように思いますが。ノーメイクのおばさんのように見えなくもないです。

出典:https://fineartamerica.com/

こんな仏像はイヤだ(1)

ありえないほど人相の悪い仏像。作者の方、仏像に何か恨みでも?お坊さんに彼女をとられたとかさ。

出典:https://market.unicef.org.uk/

こんな仏像はイヤだ(2)

猫のガーフィールドのような小憎たらしいお顔の仏画。作者の方、仏像に何か恨みでも?お坊さんにおやつを盗まれたとかさ。

出典:https://market.unicef.org.uk/

しゅん…

悟りを開いた偉大な人というより、奥さんにムダ遣いがバレて必死に言い訳を考えてるおじさん。ブッダシリーズはそれだけで一記事できてしまうほど作品が多いです。

出典:https://www.etsy.com/jp/listing/164386356/modern-zen-buddha-spiritual-painting?show_sold_out_detail=1

二日酔い

なにか精神と宇宙の関係性について表現された絵画なのかもしれませんが、壮大な頭痛に苛まれる青年にしか見えないのは私だけではないはず。

出典:https://cn.dreamstime.com

波乗りヴィーナス

晴れやかな表情でサーフィンを満喫する全裸の女性(ヴィーナス?)。

ヴィーナス(金星系)イルカ(シリウス系)や昴(プレアデス系)などのサインをもりこんだ知的な1枚、往年のスピリチャル世界の潮流を彷彿とさせる世界観です。なるほどキャプションには Healing Art とあります。

出典:https://lightfromart.com/

虹、うねり過ぎ

大げさアートには虹をモティフとした作品が散見されますが、ここまで虹を変形させた作品は希。虹をふんだんに使いながらも雰囲気が妙に寂しげなのは右上に配された小さなモティフの侘び寂び的な存在感からでしょうか?

出典:https://www.absolutearts.com/

ピカピカと少年

ロシア宇宙主義という画派の作品だそうです(初めて知りました)。

レトロな絵の落としどころは狙ったもので普通にいい感じ(?)です。ピカピカと交信する少年のポーズはどことなく確信に満ちており、背中で語っています。

出典:https://www.absolutearts.com/

ダメ!ぜったい!

既出の「中二病?」と同じ作家さんの作品。やっぱりこういう絵を描いてたのね… 現代のサイケデリックアートとでもいいましょうか。まあ、好みは人それぞれですけど。ほどほどにね。

出典:http://thirdmonk.net/

ピース大仏

蓮華座にピースサインという変わり種の大仏。

大仏というより、ブッダそのものを描いているようでもあり、生きとし生けるものすべてへの慈愛を表現しているようではありますが、地球を抱えて「イェーイ!」とやっているようにも見えるせいで、何か悪巧みを企てる巨大な存在のようにも見えてしまう惜しさがあります。

出典:https://www.buddhistdoor.net/

ボン研究所へのオマージュとして

この企画は、故・ナンシー関さんの企画ウェブサイト「ボン研究所」へのオマージュとしての気持ちも込めて作成しております。(まったくもって力及ばずですが w)

ボン研究所をご存知ない方はこれを機会に、創設から20年近くたっても未だ持って最高に楽しいボン研究所を知っていただき、笑いのひと時を過ごしていただけたら嬉しいです。私からのおすすめコンテンツは、「記憶スケッチアカデミー」。

 

 

ABOUTこの記事をかいた人

神奈川県出身、京都在住。 京都府移住の前は東京都で15年間エンターテイメント系のクリエイター業を営む。結婚を機に京都に移り住み、SPACEやおよろずの活動を始める。