グッズのテーマは象徴伝達?

デザインプロダクションでもないのに何かとオリジナル商品の多いSPACEやおよろず。
毎年夏になると、ちょこっとずつオリジナル T シャツのラインナップが増えたりしますし、その他もろもろのグッズが存在したりしております。

モチーフはその時々、SPACEやおよろず的に旬なカルチャーからチョイスしていますのでバラバラなのですが、全シリーズを一貫するテーマがあります。

それは、

象徴伝達

言葉ではなくシンボルによるコミュニケーションです。
伝達にかかる時間は一瞬でありながらその情報量は膨大。

ちょっと長くなりますが、今回はその象徴伝達について書いてみたいと思います。

小むずかしい名前のわりに意外と身近な象徴伝達

代表的な象徴伝達の形態としては

絵画、ある種の図形、彫刻、盆栽、などがあります。

例えば、

仏像を見るとそれを作った仏師の並並ならぬ信仰心が伝わってくることがあります。それは全体のバランスや極細かな細工をとおして瞬時に伝わってくるものです。

それは筆舌(文章や言葉)ではなかなか表現しきれません、仮にできたとしても
それなりの長さの文章を読まなければならず、瞬時にとはいきません。

次に盆栽を例に象徴伝達を説明した文章を著書から引用してみます。

あなた方の国には盆栽というものがある。盆栽家が、それをつくりあげる時、自然界というものを真に体ごと感得していなければ、その盆栽に自然界の息を吹き込むことはできない。自然界は四季折々に刻々と変化を見せ、その変化には宇宙そのもののリズムが姿を現し、宇宙そのものの脈動が映しだされる。そうしたすべてを体ごと把握して、はじめて盆栽家はそこに小宇宙を宿すことができる。
 
人の目にはどんなに凡人に見えても、そうした体感力を会得した者は、一つの境地に達しているものだ。それは、単なる観念上で形成される境地ではなく、高次な体感力の実際的発達によるものであり、我々の目から見れば、あなた方が見落としているこうした能力の発達こそ、人と人とが存在ごと和する文明ヘの第一歩であることがわかるのだ。
 
たとえば、宇宙的体感力のある盆栽家の創り上げた盆栽を、 それを受け取ることのできる者が見たならば、それを見た一瞬で、彼がとらえる世界の全体が伝わることになる。その域に達した人々同士は、無言の内に一つのキーを通してすべてを伝え合うことが可能である。しかし、そうでない人々は、まったくそうした次元の存在に気付くことすらできない。
 
これから先人類は、こうした現実的体験過程を経て、言葉を超えた伝達次元ヘと至ることになる。
 
その到達次元の個人差は、あなた方が考えるよりもはるかに大きく、この数十年で、非常な感覚を会得した人々が、多くの人を導くこととなるだろう。

ガイアの法則 II 千賀 一生 (著) より

ちょっと堅苦しい表現ですが言わんとしていることは伝わるかと思います。
また、象徴伝達ではシンボルの持つ特徴もさることながら

いつ、どこで、誰がそれを伝えたか?
いつ、どこで、どのようにそれを受け取ったか?

が、非常に重要となります。

象徴伝達とシンクロニシティー

象徴伝達はシンクロニシティと共に起こることもあります。

例えばこんなケース、

ある人が次の休暇の旅行先を北米かエジプトかと迷っていて、もうあと数時間で決めなければ飛行機のチケットを取りそびれてしまうかもしれないと思いながらカフェでスマートフォンを操作していた。

「あのう、すみません」

と声をかけられふと目線を上げると見知らぬ人が何かを差し出している。
よく見るとそれはさっき発行元から受け取ってきたばかりの自分のパスポートではありませんか!
行き先に気をとられるあまり、大事なパスポートがいつの間にかカバンからすり抜け床に落としていたことに気がつかなかったのです。

「あ、ありがとうございます!」

差し出されたパスポートを受け取りながら視線
がその恩人の全体像を捉えると、恩人のTシャツにはスフィンクスがデカデカとプリントされていました。全てを悟ったようになって行き先はエジプトに決定。旅先で生涯のパートナーと出会うのでした。

よくあるシンクロ話のような展開ですが

この時、その恩人が着ていたTシャツのスフィンクスから別の印象を受けていたら行き先は北米になっていたかもしれません。
プリントの雰囲気やそれを作った人の精神状態までもが瞬時に伝わって「エジプトが吉方」と無意識に感じたわけです。

シンボルの形象もさることながら
それを誰がいつどこで受け取ったかが象徴伝達をより強いものにします。

まとめ

お話がちょっと複雑になってしまいましたね … まとめてみますと。
 
ある盆栽家の作った盆栽は、その盆栽家と同じかそれ以上の高みに達している盆栽家かそれと同等の感受性を持った相手にとって象徴伝達の媒体になりえます。
 
特定の人が、特定の条件で受け取るから伝わるわけですね。そしてこれはある程度意図的に行われています。

一方、お話に出てくるパスポートを落とした人はその時その状態でスフィンクスを見たからごく普通の T シャツのプリントから自分の人生に関わるたくさんの情報を瞬時に受け取れたのです。

象徴伝達には意図して起こされる象徴伝達と偶発的な象徴伝達があり、後者の偶発的な伝達はいつどこで起こるかわかりません。

こう考えると、何気無く着ていたTシャツのプリントが誰かの人生の転機を喚起することだって十分にありえること。って思えてきます。
そんなことを超期待しながら、一風変わったシンボルを陳列するSPACEやおよろずなのでした。