占いでトラブルにならないための心得と、占い師の3大ルール

当たってる、すごい!誕生日だけでどうしてこんなにわかるの?

占いはまるで超能力か魔法のようです。

しかし、多くの占い師にとって占いが当たるのはごく普通の道理(*1) であり魔法ではありません。そもそも「当たる、外れる」の次元で占いをしている人は少なくともプロの占い師の中にはいらっしゃらないのではないかと思います。

それとは対照的に一部の人が占いを魔法か霊能力のようなものと勘違いしてしまうのは、そのメカニズムに対する知識をほとんど持っていないからに他なりません。

そのような情報の非対称性は占い師への過度の期待と依存を招きトラブルの原因となってしまいます。
(鑑定を受ける側のクライアントがそのようなことを知らずとも何の問題もないというのが理想なのはいうまでもありません)

以下に、占う側の立場からの視座を一部掲載させていただきます。

これを機会に鑑定者とクライアント、両者の間にある「前提」をご理解、共有していただき立場の違いからくるギャップを和らげていただければ幸いです。

占いが魔法に思えるのはコンピュータと AI の存在を知らない人にスマホや Siri が魔法に思えるのと同じ

例えば、統計データからあらゆる人の行動パターンを正確に把握したり過去の行動をピタリと言い当てることのできる AI があり、そのAI が Siri (*2) を使って人間とお話したとしましょう。

Siri はインターネット上にあるその人の個人データを頼りに、

 

Siri
あなたは昨日、好物の寿司を食べましたね?
Siri
子供の頃に盲腸の手術をしましたね?
Siri
そろそろ娘さんの誕生日ですね!今年のプレゼントは何にしましょうか?

 

などと、そのひと本人かその人のごく近しい人にしかわからないようなことを話題に持ち出してきます。

このことは文明の利器に明るい現代人にとっては別段驚くことではありませんが、 AI とそれを支える巨大なコンピュータ・ネットワークの存在を知らない人にとってはまるで Siri 自体に霊能力があるか、魔法を使っているかのように感じられるのではないでしょうか?

AI の背後には毎日更新される膨大なデータとコンピュータ・プログラムといった「仕掛け」があるわけですが、占術にもそれによく似た仕掛けがあります。

ただ、多くの専門分野がそうであるように占術の仕組みの元となっている事柄のほとんどは義務教育で教わることや社会通念の範疇に含まれていないので、あまり一般的ではないというだけなのです。

占術は使い方さえ習得すれば魔法使いや霊能力者(*3) でなくとも誰にでも使いこなすことのできる技術であり、単なるツールであることを忘れないでください。

世界共通。占い師のルール

占術は単なるツールにすぎませんが、その鑑定を受ける側の心理に対してとても影響力が大きく、使い方とタイミングによってはいともたやすく人心を掌握できてしまいます。そのため鑑定をする側には最深の注意と自制心が求められます。

占い師の間では最低限のルールとして以下のような禁忌がよく知られています。

 

  • 本人に頼まれていないのに鑑定し、それを伝えること。
  • クライアントの生死に関わることを鑑定すること。
  • クライアントの不安を煽り鑑定者に依存させること。

 

ルールは他にも占術別、個々の占い師ごとにもあり多様ですが上記のものは倫理的観点から考えて非常に重要ですので、ほぼ世界共通だと思われます。

しかし占い師も人間ですから、つい欲につられたり何らかの理由で感情的になってタブーを侵してしまうケースもあります。その場合、鑑定者、クライアントの双方に大小様々な精神的ダメージが残りその後、年単位、時には十年単位でそのことを引っ張ってしまうことも珍しくはありません。

プロと名乗る占い師(霊能力者を含む)が鑑定時に上記の禁忌のうち1つでも侵していた場合、その鑑定者には「かなり警戒して接するか、その後なるべく関わらない」というのが、しかるべき対応と言えるでしょう。

 

注釈

*1. 当たるのは「ごく普通の道理」ですが、なぜ当たるのか?について納得するには深い理解が必要です。
*2. Siri:質問するなどして話しかけると自然な会話のような発声で応答するコンピュータ・プログラム。
*3. 霊能力があり、なおかつ占術を用いる人もいます。