〈左脳・① -2〉数秘の必要性

数秘の必要性

近年「働きかた」というキーワードをよく耳にするようになりました。「人はパンのみに生きるにあらず」働きかたを見直してより充実した生活を送りたい。という気持ちの表れなのだと思います。そうであれば、己を知ることがその第一歩なのではないでしょうか?

唐突ですが、資本主義の社会とはどんな社会でしょう?
大雑把に表現すると物やサービスをお金で買う社会のことです。その言葉の示すとおり物質的な価値観が大きな力をもつ社会です。資本主義の社会では生産性が最も大切な性質となりますので、産業も教育も社会の風潮も、ひいては人の心や価値判断までが生産性を軸に運営されるようになります。

資本主義はより多くの資本を持つ者がさらなる資本を得ていく仕組みでもあります。堅実、勤勉に努力すれば少しずつ着実に富を増やせるチャンスのあるシステムですが、積極的な再分配が行われないと2極化が進み社会が回らなくなります。

これは、人々の生活に多大な恩恵をもたらしましたが、様々な課題もあります。生産性の低い物事や直接的な利益を生み出さないものが、軽視され、やがて徐々に排除されるようになりました。
この画一的な価値観の浸透は徐々に進み、現在では世界規模で見ても新しい秩序のようになっています。

ご存知のとおり、人間には1人1人違った性質があり決して均一ではありませんので、全員が効率重視の生産に価値を感じることはあり得ません。今日の画一化が進んだ社会では会社や学校にどうしても馴染めずドロップアウトしていく人が相当数にのぼっています。

生産性を高めるというお題目のもと、画一的に均一に教育されると自分がどんな人間なのか非常に感じ難いものです。教育の期間を終え社会に出てからも教育を信じるがゆえに本来の適正がわからず、どの方向に行けばよいのか?漠然ともわからない。成功に向かっているのか?ガケに向かっているのかすらわからない。仕方ないので社会の物差しを当ててみる。

そして「学歴もないし年収は低いしダメなんだろうな〜。」とか「頑張って勉強して一流企業に就職できたんだからイイ線いってるはず!」と認知的整合を試みるのです。社会の価値観がおおよそ一色に染まっているのですから無理もないことです。

しかし、学歴がなく、今の年収が低くてもその人が起業家向きの数秘1であるなら自力で会社を興す才能が有り余っています。一流企業で営業職に配属された人が事務作業向きの数秘4であればほぼ間違いなく頭を抱え込むことになりますので、より適性のある事務職または進行管理職に就く方がベターです。
適材適所という言葉がありますが、数秘術は適正を見抜くことにかけては、使い勝手のよさナンバー1のツールといえるでしょう。

何かを任されることはそれだけで尊いことであり、どんなことでも経験として貴重な機会であることに変わりはありませんが、そもそも、それがその人に向いているかそうでないのかを知っておくことは有益です。

望んだわけではないにしても、生産性向上のための画一的な価値観で回るシステムに乗せられてしまった。という身の上が大多数である現代社会の人々にとっては尚更、自らを再発見し、活かすための貴重な情報源となるでしょう。