⑤ 副業としての数秘術師に

初めてのイベント出店を果たしてから、少しずつですが口コミでお客さんが増えていきました。と言っても、月に数人です。当日カフェを経営していた友人が鑑定の際、そのお店のワンコーナーを貸してくれて、そこで1,500円で鑑定させていただきました。

普段はフルタイムで仕事をし、夜は家事と子育てと多忙な毎日を過ごしました。

その中でも生保レディーの仕事をしていた頃は、お客様に保険商品をお勧めするにあたり必需だったのが生年月日です。生年月日を目にしたら数秘を算出するという癖がスッカリついてしまっていましたので、数秘の勉強にはもってこいの仕事でした。

同僚やお客様との会話の中で、自然と数秘鑑定からの視点の言葉が出てしまう時もあり、そんな時は「何かやってるの?」と訊かれますので数秘術をやっていることを伝えるようにしました。

数秘はあくまでも副業でしたので、仕事が休みの日にのみ、鑑定させていただくようにしていました。

そのうちに、同僚たちの間で噂が広まり、「私のも見てくれない?」と生年月日を書いたメモを渡されるようになりました。

鑑定が楽しくて、喜んで引き受けました。

一人、また一人と同僚からの鑑定依頼が増えて行く中で、結局の所どんな仕事をやっていても数秘が付いてまわるんだな、と自覚し始めました。

気がつけば営業所の社員全員(約30名)の数秘を鑑定していました。

とどめが営業部長です。

部長「瑠璃さん、ちょっと面接室まで来たまえ。」

私「はい、何でしょう?」

部長「私のも見てもらえないか?来年はどうなんだ?転勤はありそう?」

流石にひっくり返りそうになりました。

まさか男性の部長にまで鑑定を依頼させるとは夢にも思いませんでした。そして、私の本業は生保レディーではない、数秘術師なのだと実感させられたのでした。

生保レディーの仕事は、子育て中の母親にとっては時間の自由がきく仕事でしたし、保険の勉強にはなるし、何よりたくさんのお客様とのコミュニケーションが楽しめる仕事でした。

しかし、当たり前のことですが営業成績を意識しなければならず、私の性分にはそれがどうしてもストレスの溜まる事柄だったのです。

加えてだんだんとお客様からも数秘鑑定の依頼を受けるようになっていきました。

さらに言うと、末っ子がまだ保育園児でしたので、土日や夜間のお客様のお宅への訪問はシングルマザーにとっては思う以上に困難な事でした。

そんな流れで私は生保レディーの仕事を辞める決心をしたのです。

ABOUTこの記事をかいた人

山形県出身、京都府在住の数秘術師。 京都府移住の前は沖縄県の石垣島で9年間生活。 その期間のほとんどを三児のシングルマザーとして過ごし、数秘術は細腕一本で一家を支えるための生活の糧として磨かれた。 数秘術歴:2002年〜 対面セッション:のべ3000人以上 講師経験:約300席 大手保険会社で数秘術を用いた人事アドバイザーを務める。