続・母

母は約20年に渡りダブル不倫していて、それが原因で父と離婚し、ようやく堂々とその人と付き合えると思った矢先に、その人は癌であっと言う間に亡くなってしまいました。
気づけば兄も私も県外へ就職、結婚と母の側には誰も居なくなり、完全孤独となった母。
若年性認知症の気配が出始めたのはその頃からでした。
現実が辛くて仕方ない。自分の人生のまずかった点を認めたくない。
でも自分を責めてしまう。
様々な思いが母を苦しめ、自ら「全てを忘れる」ことを選択したのです。
私は母が大好きでした。
でも許せなかった。
ずっと苦しみ続けました。
そんな私も母となり、ようやく母のことが理解できました。
妻であり、母である前に、一人の女性だったのだ、と。
頭では理解できたけど、それでもやはり、私の心の傷は癒えなかった。
父と仲良くして欲しかった。
その人に見せる笑顔を、父にも見せているところが見てみたかった。
残業だの出張だのと私にウソをついて居たことが許せなかった。
寂しくても、「お母さんは仕事なんだから」と自分に言い聞かせて、精一杯理解し我慢していた私は何だったんだろう?と思った。

本当に、辛かった。許せなかった。
それでも母が大好きでした。
誰かを犠牲にした上での幸せは成り立たないということを、その男性の死を持って知りました。
「私を、父をこんなに苦しめたのだから、当然の結果よ!」
と思ったことさえありました。
様々な事を学ばせてくれた母と父と愛人に感謝しています。
何事も曇りなくシンプルである事が一番。

(友人宅の玄関で見た言葉。)

2 件のコメント

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください